合わなかった・・・という失敗はよくあるんですよね。
資生堂マキアージュのルージュエナメルグラマーです。
資生堂といえば、「落ちない口紅」への挑戦・・・という気もする。
マックスファクターで一時、似たようなリキッドルージュにコーティング用のグロス塗るのがあったけど、それに似てるなあと思った。
さて、それから何年もたったけど、進歩具合はどうだろう。
・・・と思ったけど、多少の進歩で終わってしまってるようで残念かな。
まず、リキッドルージュは予想通りマットに仕上がって、そこにビニールチックな質感のグロスを上掛けするという、基本はマックスファクター同様。
手に出して、相当マットなのがわかったので、しっかりバーム系のリップクリームつけてから使用してみました。
リキッドルージュ、出したてはこんな状態。
粉溶き絵の具みたいな質感。
これをべったりと付かないよう、適度にしごいて唇に塗ります。
塗って1分ほど置くと、こんな感じにマットな状態。
その上に、反対側のグロスをのせる。
グロスはこんな感じ。
ちょっとわかりにくいですね。
グロスだけの部分、リキッドだけの部分、二つを重ねた部分と見比べます。
グロスだけでも印象がなく、リキッドルージュだけだと日本絵の具みたいだけど、二つあわせると確かに立体感は出ます。ぷっくりした感じ。
ただ、リキッドルージュがマットゆえの残念さは、これだと色の奥行きが出ないのと、ルージュがマットになった瞬間に、色がくすむ。
グロスは透明感溢れて見た目は悪くないけれど、やっぱり変なポリマー感があるなあ。
それはむしろ、リキッドルージュで唇表面の感覚が鈍るからだとおもう。べったりドーラン塗って呼吸できなくなっちゃったところに、ビニールチックなグロスだもの。
もちに関しては、確かに持つかなと思います。
グロスはさほど頑丈じゃなく、比較的落ちるんだけど、飲んだりなんかしなければ、そこそこ持つ。
ただ、食事しても持つかっていうと、そこはやっぱりマット口紅の弱点でしょうか。
ぼろぼろとはげるような感じになって、見目良くない。
それから唇あれについても、まずしっかりリップケアをしないと相当水分取られますよね。
私がそもそも資生堂の口紅はひととおり荒れるからか、この性質のためかはわかんないけど、ひりっと皮はげもしちゃう。
ただ、それなりにシーンに合わせて使いこなそうとすると、以外に使えるかも。
まあそれでも、あえて使い続けたいとは思わないけど、たぶんこれも「落ちない口紅」挑戦の一過程だなあと思いました。
見目は随分良くなりました。
じつのところ、そこまで「落ちない」を求めるひとは、いないんじゃないかって思う。
でもたぶん化粧品会社はそこに挑まざるを得ないのね。
みんな、なんだか形は違えど似たような安全系に偏っちゃってて、ドキドキしないところに、あえてこれを出しちゃうってところは、なんかね、トンガリ加減が残ってるみたいで、いやな気はしません。
商品がちょっとハンパな気はするけれども、「なんかこれ、いいことに使えないかな〜」と考えなくっちゃいけない状況が、楽しかった。
それはそうと、某サイトで商品への「がっかり」にかこつけての別次元コメントを見て、スマートさがなくて笑っちゃった。
コスメの話題なのに美しくないなあ。