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小さな一段落。

JUGEMテーマ:韓国旅行


1ヶ月ぶりの投稿となりました。
今日もあまり時間なく^^;
この記事書き始めて7日目です・・・!

職場の人員が今すごーく「最弱」であるのと、この3.4ヶ月の間の心配事などがあって、書いている途中の記事はいくつもあるんですけど、まとまって時間を取ることが出来なくて。
心配事は無事良い方に転じ、来年以降は忙しくなりながらも少し安心していられるようになったという結論になりました。
ただし少なくなっていく脳細胞とともに、がんばっていろんな新しいことを覚えないと行けませんが笑。

でもこの年になってラッキーなことだと思うので、がんばるだけです。

この結論が明らかになるまで、ちょっとぴりぴりしていたのではありますが、その状態がややしんどかったので、結論が発表される翌日から旅行を入れておくことにしました。人参鼻先の作戦です。
残念旅になるかご褒美旅になるかわかりませんでしたけれど、おかげでちょっと楽しさを頼りにしていられました。
ありがたいことに、ご褒美旅として行くことが出来たわけです。

ということで、行ってきたのはもはや言うまでもないですが、ソウルです。

7月に行った国立中央博物館の記憶が帰ってからも離れなくて。
折りしも国宝である半跏思惟像のうち、7月に見たものはメトロポリタン博物館にご出張されるというので、もう一体が展示されることになります。それで行かなくちゃという思いもあって。
せっかく行くならダンナと、と思って、鼻に人参へのご協力を「強引に」お願いした次第です。

オットももはや苦笑。なにせワタシが7月に帰ってから、「こんど1日中央博で見てまわるんだ」という話を何度もしてきましたからね。

最終試験の日付は3ヶ月前にわかってましたので、終わって、結果が出たあとの日程で組んでいましたが、残念ながら土〜火でしか組めそうもなく、月曜という博物館やほとんどの宮殿が休館日になってしまう日をつくってしまいました。

そのあと「最弱の人的配置」に陥る事件があって!
わりとへろへろの状態で、意地でも行くぞとひとまずの仕事のきりをつけて行ってきました。

当日羽田発の8時台の飛行機で行くため、早朝便のリムジンにて向かいましたが、このリムジンが普段全く遅れないのに、珍しく10分遅れでやってきました。
あとあと、これが「予兆」となったと夫婦とも苦笑いするのですが・・・。

ともあれ、羽田に無事到着。搭乗のときもちょっと遅れましたが、大きな影響なくTAKE OFF。



機内食は肉豆腐。
ANAの機内食はいつも甘辛の和食で、個人的にはちょっと苦手です。
(甘塩っぱい味があまり好きではない)
といいながらも、イベントとして食べずにいられない夫婦であります。

寝不足気味だったので、食べたらZZZ・・・。

気がつくともう到着間近でした。金浦から空港鉄道で孔徳へ。20分ほどで到着します。
宿泊は我々が好きなロッテシティホテル麻浦です。
慣れているはずの孔徳駅も、この日は出る方向を間違えて、地下でスーツケース抱えて階段上ったりしました・・・。
孔徳駅の場合は、スーツケースのある行きと帰りは、多少天気が悪くても9番出口で地上を目指し、麻浦大路のほうに出た方が楽。

お昼過ぎの到着なので、正規のチェックイン時間にはなってませんでしたが、幸運にもすでに準備がすんでいたので手続きできました。

スーツケースから荷物を取り出して、ホテルを仮住まいとする準備が出来たところで昼ご飯どうするか?と顔を見合わす。
残念なことに機内食をしっかり食べたせいか、お腹がすいていないので、ホテル地下にあるロッテスーパーでおいなりさんなど買って済ませてしまいました。

このホテルに泊まって、まずスーパーで「買いもしないくせに」特売品やら野菜やらを眺めて歩き回ることがなんだか楽しいというところで気があっております。
せっかくの旅なんだからいろいろ食べに行こう!な方向にならないのが共通項の夫婦です・・・。

さ、いろいろ落ち着いて時間を見ると午後2時です。おお、出かけないとね。

この日最初の訪問先は弘大です。
ホテル地下で直接地下鉄5/6号線へ行くことが出来るのですが、この日は乗り換え無しの1駅で行ける空港鉄道で弘大入口駅に向かいました。
ホームに行くまで遠いことを考えたら、5号線や6号線で途中乗り換えて、でもいいのですが、空港線なら乗り換え無しなのが気分的に好き。

目指したのは臥牛(ワウ)山公園の入り口に建つこちら。






近現代デザイン博物館
ソウル特別市 麻浦区 倉前洞 6-32
서울특별시 마포구 창전동 6-32
070-7010-4346
10:00〜18:00(入場は17:30まで)
休:月曜、1月1日、旧正月・秋夕(チュソク)の連休
入場料:₩5,000

弘大入口の駅からも新村駅(2号線)や京春線の西江(ソガン)駅からも徒歩圏内です。
内部写真を撮ることは出来ませんが、1880年以降の日常生活にまつわる韓国におけるデザインの変遷を見ていくものです。
もちろん日本の植民地とされてしまっていた時期がありますから、その影響を見ることも出来ます。

看板や写真、初めての国産家電、洗剤やお菓子の入れ物、オリンピック、ワールドカップ・・・と韓国の過ごした時代をデザインの視点から眺めてみることの出来る博物館です。ラジオとかテレビとか、日本と似ているんだけどちょっと違う雰囲気とか、

ワタシは結構おもしろく見たんですが、解説が理解できなかったりするのがやっぱりもう少し知りたい!というじれったさが。
でも旅に何度も訪れていて、ちょっとした時間がある方にはおもしろいかと思います。
先にコネストさんのページで確認しておくと、少し把握しやすいかと。

絵はがきなどがあったので、購入してみました。



写真や絵は日本の植民地時代のものです。妓生の姿と仏国寺旅館という表記のある絵、一番右はなんと痔薬の宣伝ですが、男装の女性が描かれています。

このあと、時間をつぶすため新村の現代百貨店にお買い物へ行きました。
この日は思ったほど寒くないので、徒歩です。
例の焼き肉屋さんのいっぱい並んでいる路地を歩いたり、裏道を行ったりして、新村ならではの雑多さを味わいながら。

すっかり行くのが定番になったプリメラでバスソルトやクレンジングオイルなど購入。
地下では名人・名村コーナーでコチュジャン3味セットを購入。そして3月の旅行で食べてからすっかりファンになった尹鍾熙伝統餅房(윤종희전통떡방)のお餅をちょっとだけ購入。やっぱりおいしかった・・・!右の黄色いカボチャ餅はもううっとりするきめ細やかさで、柔らかさも色気あるむっちり感があって、なにより甘さがほんのりなのが食べやすいですね。



お買い物のあとは、弘大に行く目的と言ってもいい、STANDARD IDENTITYに犬のソウルさんに会いに行きました。
(これ、前の使い回し写真です・・・)



会いに行きましたがこの日はソウルさんはおらず・・・。夫もわたしも寂しい気持ちのまま、とっぷり暮れた弘大からホテルに戻ります。

STANDARD IDENTITYでワタシはコーヒーを飲みましたが、夫がビールを飲んだので、おつまみでナチョピザなど頼んだため、お腹がまたしてもびみょーな具合。
目の前のチェデポで豚の皮でも食べようか・・・?
でもどちらもやや疲れ気味の体でソウルに来ていたから、賑やかなお店はちょっとなあ・・・というムード。

じゃあ孔徳市場に行って、チョッパル買って部屋で食べよう!と、またうちごもり体質を発揮して、すっかり風が冷たくなった外へ繰り出し、信号渡ればすぐの市場に。



持ち帰りの小ですが、この通りどどーんと!

購入したのは孔徳市場のチョッパル有名店・ソムンナンチッ(소문난집)です。
黒いのはスンデ。お店で食べれば内臓系のゆでたものをつけてくれたり、スンデクッをつけてくれたりするみたいですが、持ち帰りはそうもいかないので、代わりにスンデを2倍にしてくれました。

お店を見つけて「小を持ち帰ります〜」と言うと、お母さんが「これを切るからね」と豚足を持ち上げて魅せてくれるんですが、これが豪快で。慣れてるのでばんばん切っている傍ら、にこにこと笑顔の男性(社長さんかな?)が、家で食べるんですか?と聞いてくれました。ホテルの部屋です、と答えると、「電子レンジはある?」と。いいえ・・・と言うと、残念〜!スンデクッがあるんだけどねえと、首を振って、代わりにスンデを2倍入れてくれました。

待ってる間、忙しいお店なのに皆さんにこにこして、いい雰囲気のお店なんです。



迫力のチョッパル盛り。白菜やアミのたれ、サムジャンなどもついているので十分ですが、地下でもう少し野菜を買って、葉っぱ包みでもりもり食べました。チョッパルは韓方の香りが控えめで、むっちりしていてとってもおいしかった。
スンデもくせは控えめだと思いますよ。スンデが好きじゃないうちのダンナがおいしいといってばくばく食べてましたから。
次回はお店で食べよう〜!と焼酎でご機嫌になってました。
思い出してもまた食べたくなる。

翌日はいよいよ国立中央博物館へ。
前回来たときはむしむしとする梅雨でしたが、今回はぴりっと冷たい風の吹く中。

予報では晴れでしたが、曇り空でかすんで見えるソウルタワー。



私たちは3階から1階へと降りていく形での観覧にしました。
今回はパスポートのコピーを持って行って、MP3の日本語解説機を借りました。
が、そのうちだんだん時間が押していって、聞かなくなっちゃいましたけどね^^;

ということで、お会いできました!



前回お会いしたのが国宝83号の半跏思惟像でしたが、今回は78号のお方です。
当時の優れた鋳造技術によってわずかな厚みの像ができているのだそうです。
ほほえみも布の表現も、体の柔らな流線も・・・。
見るほどに、そのほほえみには不思議なものを覚えます。写真が良くないので、お伝えできてませんが^^;
つくづく思うにこの時代の美しい表現には、現代のCGなど敵いもしないと思います。



こちらも国宝の青磁透彫七宝文香炉です。
この創造性!足下にウサギを従えながら、蓮の花や七宝の透かし彫りを施すデザイン。
愛らしく、それでいて品格のある美しい香炉です。香を焚かずとも香るがごとくです。



あちこち見るのが楽しく、あまりに沢山の写真を取ってしまいました。
夫もGalaxy Noteでがんがん撮影。



これは国宝ではありません。でもこれも愛らしい表情の竜です。
K先生が一番好きだと言っていましたが、写真では表すことが出来なかったながらも、美しい翡色の青磁で唐草文の透かしがあって、さらに双頭の竜。それであれば重厚なイメージになりそうなのに、この可愛らしさのある竜の表情が親しみをにじませてくるのです。

さて、3階の仏像や彫像のコーナーを経て、高麗の青磁を見終わったところで早くも昼の時間が過ぎていましたよ!
時間掛けすぎました・・・でもどうしてもひとつひとつ集中してるので、こうなるんだけど。
7月と同じ館内レストランで食事をして、ペースを上げて観覧して回ります!



大好きな書画のコーナーに入ったのは、もう午後3時くらいだったかと。
書画は士大夫たちのものばかりですので、当たり前ですが漢字になりますが、この年になってみてみると、書というのも本当に胸に迫るものがあるのですね。



1階にようやく到達!夕方になっていました。
扶余の博物館にある百済の金剛製香炉のレプリカ。
レプリカだと言っても、そのすさまじい造形を見ることが出来るわけです。
いつか全国の国立博物館を制覇したいものです。



やった!全部見た!という達成感とともに、ミュージアムショップではいろいろお買い物しました。
企画展は「韓国の道教文化」でおもしろそうだったんだけど、さすがにもはや見る時間はなく。
でもこういう韓国で韓国の企画展をやっている機会に見ることが出来たら、本当はさらに良いのだろうに。
今回はもしかして、メトロポリタンの展示にいろいろ出していたのか、前に見たものがいなかったりもしたので、時々またやってきてみようと思いました。

それにしても、後半はかなりさらっと見ていただけですけれど、やっぱり1日でしっかり見きれることは出来ませんでした。
でも満足!本当は日本語版図録も欲しかったけど、ちょっと欲しいのと違ったので、英語で書かれた韓国のお茶についての本だけ買いました。

もう闇の迫る国立中央博を出て、ひとまず毎度のロッテマートに行ってみよう!と行き着いたら・・・お休みの日でした><。
そうだ、日曜日が休みの時があるんですよね・・・。ちなみに孔徳のEマートも、ホテルの地下のスーパーもおやすみでした。

この日の夕食は麻浦カルメギへ。
カルメギサルをたらふく食べ、コプテギ(豚の皮)もきなこでおいしくいただきました。

お店の雰囲気が観光気分ではなくて地元の愛され店というムードだから、写真は一切取らす、お店のおばさんの監督するがままに焼いてもらって食べて、お腹いっぱいになってホテルに戻りました。


3日目は朝から雨・・・。
傘を持ってきてなかったので、コンビニでビニール傘を買って出かけます。

この日は前日のリベンジでロッテマートでお買い物。
結構重たいものを買ったので、液体以外はそのまま送ってしまいました。

朝だと言っても、思ったより日本人も中国の方もおりました。

このあと、仁寺洞にいっていつものチェドンスンドゥブに言ってお豆腐を食べる予定でした。が、順調に買い物しすぎて、早めに終わっちゃったので、コーヒーでも飲むか、とフードコートへ行ったのですが、ここにアルマイトのお弁当箱に入ったトシラッ(おべんとう)がメニューに合ったのを思いだして、あれを朝ご飯前に半分こして食べよう!ということになりました。

しかしオットはその上カルグッスでもすすると言い出すので、慌てて止めましたが。



コーヒーを取りに行ってる間に、オットが箱を振って混ぜた上食べてしまっていました!
「フォトジェニックなところを撮るつもりだったのに」と恨めしく言ったら、「そんないい感じじゃなかったよ、混ぜた方が韓国的でいい雰囲気だ」と言い訳してきましたよ。

で、この後安国駅へ移動して、雨の中そのままチェドンスンドゥブへ行くわけです。
なんか、普段朝ご飯食べないのにちょっと変な食欲が出ているオット。お弁当もほとんど食べたのオットだし。その後ボリュームあるスンドゥブをさらっと食べちゃいましたよ。

いつもはどっちかがチョダンスンドゥブ、ヘムルスンドゥブに分かれますが、この日はどちらも「からくないほう」で。

パンチャンがいつもおいしい!卵焼きも大好き。



一緒に出されるコンビジチゲもやっぱりおいしい。



雨で冷え込み冷たくなった体が一気に温まりました。
毎度毎度ごちそうさまです。

さて、このあと、まず5月にも訪れた陶磁器のお店に向かいます。
自然共感陶というお店です。

自然共感陶  자연공감도
ソウル特別市 鍾路区 苑西洞 61-1
서울특별시 종로구 원서동 61-1  
電話番号 02-762-5431
営業時間 10:00〜19:00
休業日 旧正月・秋夕(チュソク)の当日のみ

KONESTページ
http://www.konest.com/contents/shop_mise_detail.html?id=6571

撮影したのは晴れていた5月です。ふと立ち寄ったら、ちょっとお気に入りのお店になりました。
そのとき買った、犬のような狐のようなスジョッ置き(?)。
一体が₩25,000以上だったと思うのですが、気に入っていて、そのときひとまず1つかったのですが、もう一つ買おうと思い、やってきました。
ここで欲しいものは他にもありますが、今回は別にお買い物予定がありましたので、また次回に…。

そのあと、雨がひどくなっていたので行こうかどうか迷ったけれど、結局行ったのが三清洞エリアのmeeori。
ジャヨンミさんのブログで見て、ずっと関心のあったマイクロファイバーのバッグ。
手に持ったら本当に軽い!軽いって言うか、「無い」みたい笑。

ジッパータイプがあったらよかったけど、このときは見当たらず。
スナップタイプのトートにしました。

カラフルな色たちに迷ったけど、何でも合いそうなくすみピンクと、色はちょっと違うけれど、バッグインして一緒に使えそうなクラッチを購入。現金払いだと付加価値税分を引いてくださいますよ。

meeori 미오리

02-722-7660
ソウル特別市 鍾路区 安国洞 17-1
서울특별시 종로구 안국동 17-1
休:1月1日、旧正月・秋夕(チュソク)の当日または連休
OPEN 10:30〜19:30
HP www.meeori.com 

このときお店で対応してくださった女性の方。とてもおきれいな上、日本語がネイティブ並の発音と流暢さ!
お店を出た後で、オットが「あのひと日本人だった?」と聞いてきたくらい。本当に感服しました。

さて、この後はお目後の観光スポット2カ所へ。
雨脚はどんどんひどくなってました・・・。

まずは、仁寺洞エリアの曹渓寺そばにある「郵征総局(ウジョンチョングッ)」へ。




1884年に初の近代郵政業務を行う場所として開局しながらも、その1ヶ月後に甲申政変が起きて閉鎖されるという事態に陥ったのだとか。現在普通に郵便局として使用されていますが、どうやら曹渓寺前の「郵政局路」という通りの名はここから来るようですね。

近代歴史散歩のようなルートを考えると、入ってきそうな建物ですね。
展示物は少なめなので、寄り道程度で考えて立ち寄るといいかもしれません。

そこから裏道うろうろ、雨ながらも仁寺洞の様子を楽しみながら、サムジギルで化粧室拝借。
この雨なのに、やっぱり人気ありますね。サムジギル。

それからインサドンギルのお茶やさん「明金湯」へ鼻炎に良い百頭山の山ツツジ茶を買いに。
これ、その日に幾つか入ってきたところで、そのまえはストックがなかったんですって。
夫の鼻の様子が良くなくて、買って帰ろうと思ってたんです。
以前よりはかなり値上がりして₩50,000…痛い出費ながら、体のためです。
また、タンポポのお茶をお味見させていただいたら、今までいただいたどんなタンポポ茶よりもずっと飲みやすく香ばしく、びっくり。普通にお茶としていただくのに違和感がありません。
こちらも₩40,000と高額なのですが、なんと言っても肝臓によいと言われるタンポポ茶。
今の時期、オットには必須なもので…。

以前ブログで書いた明金湯さんのレポートはこちらです。
http://feverfew.jugem.jp/?eid=407

このあとは5月に行って閉まっていたので見ることの出来なかった春園堂韓方院の博物館に行きました。
ここは医院の開院日と重なる開館なので、月曜でも見ることが出来るのです♪

雨だったので、5月のおやすみの時の写真を・・・笑。



館内は撮影できないので、KONESTさんの紹介記事のURLを置いておきます。
http://www.konest.com/contents/spot_mise_detail.html?id=6525

本館はこの前に建っている建物ですが、ここも入り口を入るとクリニックのフロアなので、窓口の方に博物館に来たことを伝えて奥のガラス戸からエレベーターで5階に行きます。

5階に降りたらまた小さな受付があり、そこで一人₩2,000をお支払いします。
5階の展示は日本語のパンフレットを参考に自分たちで観覧します。
そのあと4階・3階・地下1階をスタッフの方の案内で見学しますが、もちろんここは韓国語オンリー!
実のところ語学上級編の博物館ですが、行けるときに行っておきたい!と思ってて…笑。

5階は朝鮮時代のお医者様が使われた道具などが展示されていて、医療用のものなのに李朝家具の雰囲気が合って、アンティーク好きな人には、用途を家庭用にして使っているかもしれないなと思わせるものでした。

案内してくださった若いスタッフの女性、とっても美人さんだし佇まいもかわいいし、足も綺麗で細くて話し方までかわいくて!
ソウル美女には毎回どきどきさせられます。

韓方薬剤の管理の仕方だったり、実際に韓方薬を作っている工程を見せていただいたりとなかなか充実してます!
説明でわかる部分だけダンナに伝えながらの冷や汗ものでしたが、なかなかおもしろかったです。

3階ではまさに患者さんごとの韓薬をそろえて煎じる準備をしたりしているのですが、サービスでなんと暖かい韓方湯が出されました。サンファタン(双和湯)とおっしゃっていましたが、みなさん、こちらのサンファタンはさすが濃いです笑。
かなーり苦く…甘草の強い甘みはありますが、ニッキのこゆい香りとともに、あらゆる複雑な苦みがワタシの脳にも刺激を!

ダンナはけろっと飲み干して、「これ何に効くの?」聞いてきまして、このとき案内スタッフの女の子はいろいろ説明してくださいましたが、ワタシは口が回らないくらいのインプレッションを受けておりまして、「かかか、風邪の時なんかに、のむ、と、かかかからだをあっためる・・・」といった状態でしたよ。
味蕾はオットのほうが発達しているのになあ。

しかし効果は速効で、すぐさま体がぽっかぽかになり、その後さむーい外に出ても結構大丈夫でした。

地下一階はこの春園堂の1代目から現代の7代目(だったかな?)までの歴史を年表と写真などで紹介してます。
このあたりは関心あるかないかも人それぞれでしょうが、ワタシは当時の薬袋だったり写真だったりを見てなかなかおもしろかったです。韓方医院の歴史なんて、あんまり触れられる機会はないので。

説明も割とわかりやすく(簡単な言葉で)教えてくれましたが、ここに記すには実力に不安がありますので…汗。

今の院長の息子さんお二人も、大学の韓医学科を出られたあと、春園堂で現在修行されていて、「大学を出られても、鍼や韓方薬の作り方などもしっかり学ばないといけなくて、本当に大変な苦労をされているんです…」というようなことをおっしゃったあとで、くしゃっと苦そうな顔をしたスタッフさんがあまりにかわいくてメロメロでした。

「なんでこちらをお知りになりましたか?」と彼女に聞かれて、雑誌を見たんですよというと、ああ〜とうなずいて、「ここには本当に日本人の方が沢山来るんですよ。皆さん韓国語がわかるわけではないけれど、漢字を見て理解しているみたいなんです」とおっしゃられました。

こちらではオリジナルの韓方茶(サンファタンのような苦いのではなくて笑)が販売されてるんだそうですが、我々すでに1万近いお茶の買い物の後なので、ここでは買いませんでした。でもまた韓国語の勉強が進んだら、再訪したいなって思っています。

韓方医院の博物館だけあってホスピタリティにも恐れ入った観覧でした。非常に貴重な機会になりました。

さて、もう夕方になりました。
まだ暗くはなってませんでしたが、早めにホテルに戻ることを考えました。
足下もぬれていて冷えてしまったので、このあと食事のために移動するのはやめて、光化門のキョボ文庫に行って、いつもの雑誌の買い物と、ダンナの文具やCDの買い物です。
女性誌はあいも変わらずAllureを購入、そしてダンナは先日四谷の韓国文化院でサムルノリに感銘を受けたので、キム・ドクスさんのCDを買っていました。もう一つ、国楽のものを購入して、ホテルへ。

一度お茶を飲んで暖まって、さて夕ご飯どうするか。

寒いしすでに遠くに出る気は無くなってます。
こんな時はまたまた孔徳市場です。チョッパルとともに人気のジョンのお店が並ぶ横町があります。
場所はよくわからないが適当に行ってみました。行ってみて、適当な道で覗いたら見当たったので行ってみると、ものすごい人が並んでるの!
しばらく見ているとみんな慣れている様子ですが、私たちには「ちょっと難しい」独特のシステムです。なのでお店で食べるのはまたこんどにして、また持ち帰りすることにしました。

コネストさんでもチョッパル共々紹介がありますので…。
http://www.konest.com/contents/gourmet_hot_report_detail.html?id=3337

フリッターのようなティギムもあったような気もしますが、好みは多彩なジョン!
青鶴洞プッチンゲというお店で買いました。
向かい合っていて、同じ店かと思いましたがよく見たら違いましたが、どちらも大人気です。

だだだーっと並んでいるジョン、何が何だかよくわかりません。
札もあるんですけどね、わからないものも多くて。
なのでテキトーに選んで、好きなだけ取ったらお店の人に計算してもらいます。
大きいものは単価があって、こまごましたのはグラム売りみたいでしたよ。
で、半端細かい数字(値段)になったので、おばさまが一個適当なのを入れて切りよい数字の金額に切り上げと言うことになります。私たちも1,534円みたいな変な金額だったので、ころんとまるいジョンをもらったんです。

計算すると奥のおばさんが温め直しますが、とにかく店内にもものすごい数の人が入っていくので、先の注文から暖めては運んでの繰り返し。軒先で少し待って、そのムードを楽しく見ました。

考えたら雨の日、もしかしてみんな、「雨の日にはジョン」だったのか…?

会計場所の看板をふとみると、カナで「ゲェサンハヌンゴッ」って書いてある。
これ…계산하는 곳を日本語で書こうとして、発音だけを書いちゃったみたい!
日本語で直訳すると「計算するところ」と言えばいいか。
大丈夫、親切は伝わった!

市場って、たぶん日本人感覚だとあまり綺麗な雰囲気じゃないので、殊女性には好まれない可能性もあるけど、この活気はまさにソウルって感じがする。孔徳は便利だし小ぶりのこういう活気ある市場もあるしで、ホントに楽しいです。

無事受け取って、お米も食べようと言うことで地下のチェーン店ポンジュクでピビンパッをテイクアウトして笑。
スーパーでセンマッコリとビール買ってだんなさんはうきうき。

ジョンがとってもおいしかった〜!ホバクと椎茸なんか、何個でも食べれる。あと甘ーい黄色のカボチャジョンも本当においしくて、もっと買えば良かったと後悔しました。
中でも白菜のが!ものすごーくおいしい。白菜がトロンとして、ジョンの生地が香ばしくて…これも思い出すとまた…食べたい。
次はお店で食べましょう。


最終日、朝起きたらまだ暗いソウル。
でも車もバスも行き交って、すっかり目覚めています。



この最終日は、ものすごーく寒い!キンキンの冷凍庫状態でした。
帰りの便は金浦発午後4時台だったので、半日自由な時間があり、これをみっちり過ごす案を前日オットと相談しておりました。ということで、やはり朝食無しで出発。
白い息を吐きながら向かったのは安国駅。 向かうはすぐそばの雲峴宮。

元々が興宣大院君の私邸だっただけあり、両班の旧宅という趣があるのですが、彼の権力全盛期には今の徳成女子大学や在韓国日本大使館広報館のあたりまでが敷地であったそうだから、今は昔の少し枯れた雰囲気が感じられます。

殊このように落ち葉も氷に封じられるような…。



あちこちきんきんです。



寒くてがたがたしながらも、丹青の施されてない、もともと両班宅であったこの宮殿は、冬の様子が似合うしっとりとした寂しさの雰囲気に包まれていました。そこがじんとくるのです。



主無い宮殿はいずれももの悲しいムードを持っていますが、この館はじつにそのムードがあふれています。皆、どこへ行ったのかというような、喪失感が支配するような感覚。そこに美を感じる現代人…。



しかし、木々の合間からぱらぱら降り落ちてくるスズメたちの声、跳ね回るかささぎ、鳩などが、この寂しい旧宅を小さな賑やかさで温もりや息吹を与えております。それがまた、心地よいのです。



老楽堂という高宗と明成皇后の嘉礼が行われたという館の後ろに西洋風建築の徳成女子大が覗き、朝日の柔らかさの中、ご老人二人がのんびりと話している風景。こんな平和な姿がありましょうか。



小菊のぽんぽんと咲いている様子といい、過ぎ去りし日常の感じられる館。
一度、行ってみてください。

さて、一度ホテルに戻ってチェックアウトしないとですが、30分ほどの余裕がある。
ということで、冷えた体を温めていくことにしました。
訪れたのは、仁寺洞の有名な「アルムダウン茶博物館」のカフェ。

オットは金菊の茶、ワタシは甘菊のお茶にしました。
甘菊のお茶のおいしいこと!名の通りさわやかに甘さを感じるお茶なのです。
購入したかったけれど、やはり買ったものを大事に飲んでからにしよう・・・と今回は見送り。

茶海に金菊も甘菊も移していただきますが、色合いもほんのり色づくだけの甘菊と、黄が強く出る金菊と。

この器もかわいらしい。



小腹が空いたので、黒ごまのお餅も頼んだのですが、お茶に比べるとそれなりな感じかな…。



むしろ、おまけでついてきた緑茶のカレトックを焼いたもののほうが、香ばしくておいしゅうございました。



さて、ここで一度チェックアウトのためホテルへ向かいます。
手続きしたら、2時すぎまで荷物を預かってもらって、また仁寺洞エリアに戻ります。地下鉄5号線で1本で行ける鍾路3街におりたら、行き慣れたテンジャンビビンパッのテンマルチッへ。毎回、チェドンスンドゥブと同様、欠かせないお店です。



行くお店を開拓したい気もあるけど、外せない味もあるんだあ…。
12時過ぎに飛び込みましたが、私たちの後どんどん入ってきて、一歩ずれたら入れなかったと思います。ほっ。

さて、勢いよく食べたら、残りが1時間30分くらい?
そこでまた出かけた先は博物館!

新しく景福宮の前に出来た、大韓民国歴史博物館です。

ここは「大韓民国」の始まりから現代までを紹介する場所で、模型や視覚映像や現物展示を沢山用いて、詳しく解説を読むことが出来なくても感覚的な理解を助けてくれるものがあります。

時間的に全部は難しいかな?と思ってたんですが、館内で職員の人がなぜか「上はこちらですよ」と案内するので進んだら、一番最初の展示階を飛ばすことになってしまいました^^; ということで、ここもリベンジしないといけないのです。

こちらも写真を撮ることは出来るようですが、時間が無いので撮影しませんでした。
ずしんとくる内容も多いですが、現代に進むにつれ、躍動感も感じられ、気分が明るくなるように。

おもしろかったのは、大統領の執務室風になっている部屋があり、大統領やスポークスマンの気分で記念写真撮ったり、こんな風に景福宮が見渡せる景色を楽しめます。



時間を余すことなく使い切って、地下鉄でホテルに戻り、荷物を受け取ったら空港鉄道で金浦空港へ。
さあチケットを受け取って荷物を預けよう…と思ったら、なんと予定の飛行機が雷を受けてしまって、代行機を手配するために3時間近く遅れるということになっていました!

遅れから始まって、もっとも大きな遅れがここに…><。
ANAからのメールは来ていたようですが、博物館にいた1時30分頃でしたでしょうか。ホテルに戻ったときもわずかな時間だったからWiFiにつないだりしなかったし、受信することが出来なかったわけです。

運行状況はかなりまめに見なければいけないんだと思いましたが、ネット環境がそんなに自由にならないから、もう仕方の無いことでしたね…。

開き直ってロッテモールで時間をつぶすことにしました。
そういえば金浦空港の写真を撮ったこともなかったから、とぱちり。



お茶を飲んだり、本屋行ったり、ロッテマートで買い忘れていた石けんなど買ったり…。
そうそう、ロッテ百貨店の一番上のテラスへ、寒かったけど行ってみました。

金浦空港が見渡せます。



日暮れが近い…。



飛行機が遅れたということで一人₩10,000のミールチケットがあったので、金浦空港3階のお店で食事もしました。同じような日本人がかなりいて、皆さんマッコリでいい気分になってるみたい…。

金浦空港の食堂って、ドメスティックな雰囲気があって、最後の最後まで「韓国」なムードでいられますね。

食事の後、トゥレジュールで毎回のごとくホットック風のパンを買おうかと思ったら、もう時間が遅くて売り切れてました。
なのでそぼろあんパンをGet。



こんなあんぱん。
そこそこ甘かったですが、翌日いただきましたよ。



と、どうあれこの日も1日たっぷりソウルと空港で満喫させていただきました。

そして出国したらついつい免税店でも最後のお買い物…。

やってきた飛行機は国内線使用のものでした。
後ろのおじさん、さっきの食堂の人々のようにかなり飲酒されたようで、歌を歌っておりました…。

飛行機では軽食のパックが用意されていましたが、食べずに寝てしまって、捨てるのも何だから持ち帰っちゃいました。
寝ていたら、歌を歌っていたおじさんが食事し始めて、「機内食まずい!」といきなりはっきり言ったりしてびっくりしました笑。寝てたのにそこだけ聞こえてきちゃったの…。

夜11時過ぎに家に着き、夜食として食べて、旅の余韻に浸りながら就寝。

家に帰るまでが旅じゃない。寝るまでが旅だ…。

今回もほとんど決めずに行った割に、充実した内容になりまして、大変楽しい旅になりました。

さて、写真を撮ったりして記事にしないといけないコスメがまだたまっていますが、年賀状の準備もしないとだったり、夜勤続きで数日過ごしますので、年末近くに書き上げることになりそうです。

かなーりマイペースですが、何とか年内また幾つか書きたいと思います。
それではみなさま、良いクリスマスを♪

 
Posted by なつしろぎく | comments(2) trackbacks(0)
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