マスカラに限らず、同じものリピートより別のものを次から次と渡り歩く自主的放浪者ですが、マスカラについてはこれを起点に行ったり来たりという状態が最近でした。
ディオールのディオールショウ アイコニック エクストレム。
らせん状のシリコンブラシで、セパレート力に優れて、回転させるようにすると、きれいにカールも仕上がります。
栄養成分も入っているのも気に入っているところ。気のせいか、まつ毛の抜けなどもやや減った気がしますし。
今のところ、一番好きなマスカラではあるんですが、それは好きという中に嫌いなところも紛らせているからです。
私にとって、このマスカラの問題点はまず、コイルが太いので操作性が悪いこと。
目じり側の長いまつ毛は慎重にしてもうまくつけられません。
そして若干のにじみが気になります。
アンダーラッシュに塗るのはまず無理です(そもそもこのブラシだとつけにくいし)。
なので、これを使っては別のパートナーも探してみて、また戻って、という繰り返しなんです。
そこで真逆の細身。
上:innisfree(イニスフリー) Skinny Microcara(スキニーマイクロカラ)
스키니 꼼꼼카라 3.5g W9,000
下:innisfree(イニスフリー) Skinny Curler Longcara(スキニーカーラー ロングカラ)
스키니 뷰러 롱 카라 7.5g W13,000
マイクロカラはスキニー几帳面マスカラ、ロングカラはスキニービューラーロングカーラーという名前が与えられていますが、どれが良く呼ばれる名前なんだろう??
製造はいずれも韓国コルマ。
いずれもスキニーの名前の通り、スリムなまつ毛を作るためのマスカラ。
しかしこの場合、やはりインパクトが強いのは、マイクロカラ(几帳面マスカラ)。
ではこの几帳面マスカラの特徴は。
一目瞭然のイメージモデルがここに・・・
イニスフリーの女神、少女時代のユナ。
彼女の人気の理由がどういったところにあるかは分からないですが、このすっきりした顔、どことなく古風な雰囲気は、少なくともお化粧の面からすると、非常に映えると思われます。
この、彼女のスタイルのように細くしなやかなまつ毛を目指すときに最適なマスカラだということです。
そのブラシサイズ、直径2.5mm。
日本にはこれより先に、すでに発売されていたミニマルなマスカラがあり、サイズは同じ2.5mm。
KOJIのラッシュスペシャリスト マイクロロングマスカラ(
★)。
これ、まつ毛が短い女性向きということで発売されていましたが、私は店頭で見たとき、このコンパクトさなら小回りしやすそう、と思ったは思ったのです。
ところが、テスターを触ってみると、このブラシの根元、かなりぼよんぼよん動くのです。
稼働する力でびっしりつけようという意図なのかと思ったけど、安定感がなく、細く弱弱しいバネ感で、私は手ごたえがきかないのが不安で購入しなかったわけです。
ですから、使ってないから比較はできないわけですが、イニスフリーの几帳面マスカラのブログレビューを見ていたら、これは根元が通常のマスカラと同じで、ポール直にブラシが付いている構造。
これはよさそう、といそいそ購入したわけです。
<特徴>
・歯間ブラシをモチーフとする2.5mmのマイクロブラシが隠れたまつ毛まで1本1本探し出す
・毛根からカーリングしてセッティング力に優れている
・エアーライトパウダーとファイバーが軽やかに長く演出
・耐水力に優れながら、ぬるま湯で簡単にOFF出来る
・植物抽出物が配合されトリートメント
この極細ゆえ、パワーは当然ないものの、どの程度のカール力で長時間セッティングされるのか、というところと、細いゆえの操作性はどうか、というところが私の関心ツボ。
さてその2.5mmブラシとは。
細い軸がそのままブラシになったようなスリムさで、ギザギザに映える毛と、はかなげなファイバーが絡んでいるのが見える。とはいえ、そんなにごっそりではなく、日本製のこってりファイバー入りを見るとぞくりとする私には無理のないくらいで良かった。
いざ使ってみると。
ああ、これは確かにカール力やセット力がありました。
自分の目元を改めてみると、もともと根元側に少しカールのあるまつ毛のようなので、基本的にカールが極端に落ちるということは今までもなかったけれど、根元のところが今までよりくいっと上に上がった状態でセットされるので、より瞳がよく見える状態になります。
さらに、この根元が上がった状態が1日落ちることなく、帰宅した後も変わらない形状であったという。
普段カールが下がる云々があまり大きく論じるところでない私が言うことなので、信頼性がやや欠けている話ではあるけれど、まつ毛の下地をつけるよりはもしかしたらよいのではないかと思った次第。
そして、細かいまつ毛まで拾い上げるというところも確かに。
なによりこの極細ブラシはやはり、小回りがよく、下まつ毛も目じりのまつ毛もきれいにセットすることができることに感謝。
ただしもちろん、ボリュームは期待はしないほうがよいかと思います。
個人的には重ねていくと、好みのボリュームに調整できるのがとっても好きですが、私はボリュームがあまり出ないのが好みということで、通常がっつりこのみの人向けではないですよね。
ただ、夏にすっきりとしたメイクをしたい、ボリュームよりスリムまつ毛思考の人には、軽やかさを心地よく楽しめるのではないかと思います。
それより驚いたのは、私の目に合うのかまったくもって滲まない。
アンダーラッシュに使えるものが久々見つかって、ものすごくうれしい!
スキニーというテーマにそって、的確な演出を引きだす製品なのは間違いないでしょう。
さて、もう1本のスキニービューラーロングカーラー。
太さはこちらも、通常に比べれば細身。
几帳面マスカラと比べればこのように。
逆に、几帳面マスカラの細さが際立つようですので、手元のマスカラと比較してみます。
左から
MISSHA M メガ EX-ボリュームマスカラ (ファンボリューム)
Dior ディオールアイコニックエクストレム
innisfree スキニービューラーロングカーラー
アイコニックが太いかがわかりやすい。
ミシャのファンボリュームもきれいにセパレートできてわりと好きでしたが、比較的早く液がなくなってしまう感じがしました。
そして、一番右のスキニービューラーロングカーラーはこう見ると細身であるのがわかります。
ビューラーマスカラのほうも、几帳面ほどではないけれど、細身なので小回りが利いて使いやすいです。
こちらも根元から立ち上げることはできるし、カールセットのキープは几帳面と同じくらいもちます。
几帳面が1本1本についてふわふわとした柔らかそうなまつ毛を作るとしたら、ビューラーのほうはある程度毛束を作ってシャープなスリムまつ毛になります。
また、黒も比較的しっかり目立つので、バランス感の良いマスカラといえるでしょう。
ただ、こちらは繊維がほとんど見当たらないので、日本で近いマスカラというと、オペラのマイラッシュ/漆黒まつげ(
★)に近い感覚。
あちらのほうが確かもう少し太いし密度が濃いブラシです。
ただし、小回りとカール力はビューラーロングカーラーのほうが良く、私の場合は目との相性(にじみ)もいいので、どちらかを選択するならイニスのほうを選ぶかも。
いずれのマスカラも過度な演出がないので、使いやすさは気に入りました。
誰にでもお勧めできるアイテムではないけれど、個人的には購入した価値はあったかな。
あ、ちなみに私は、ビューラーなしでこの2つを使いましたが、ちゃんとくるんとなりました♪