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「今の韓国食ブームを語る」

 

ご紹介いただいて、東京の韓国文化院・ハンマダンホールで行われた、韓流発展協議会主催セミナーに参加してきました。8/30のことです。

タイトルは「今の韓国食ブームを語る」。
1部がコリアン・フード・コラムニストの八田靖史さんによる「日本での韓国食の歴史と現在」、2部が6名によるパネルディスカッションとなっていました。

会場内の写真は撮影不可でしたので、代わりにこれを。



セミナーだけで十分勉強になりましたが、お土産が「どん」と大きかった。
この日はお休みでしたが打ち合わせなども入れていたので、あちこち歩き回ってた私にはどっしり重くて、帰りにはタクシーに乗っちゃった…。

この投稿、ほとんど個人的メモなうえ長くなりますが、まずセミナーのこと。

1部のスピーカーである八田靖史さんは、ブログ「韓食日記」をご覧になっている方も多いでしょうが、「コリアン・フード・コラムニスト」という独自の専門分野を切り開いてきた方で、90年代末にソウルへ留学し、帰国後に韓国の食文化をテーマにしてHPやメルマガでの情報発信をする傍ら、韓国語学習書も多数発行されてきました。
八田さんの留学時代はまさにIMF危機のころですね。


今回のテーマ「日本での韓国食の歴史と現在」は40分ほどの時間でしたが、新大久保が歌舞伎町で働いていた方々のベッドタウンとなり、そこからふるさとの味を食べさせようと家庭料理の店(ムキョドン・ハレルヤなど)が生まれ、94年に日暮里から韓国広場(ジャント)が職安通りに移ってきたことで、現地の材料を手に入れて飲食業を展開するインフラ整備がされ、日韓WC、冬のソナタによる韓流の始まりを経て、「日本にいながら韓国を体験する」コリアンタウンとなっていった経緯を、写真を用いながら紹介して下さいました。非常にコンパクトに振りかえるものでしたが、八田さんらしく明確でよく要点をとらえた説明でした。

そして2部でのパネルディスカッション。

パネリストは
キム・ジンヨン氏 韓国農水産食品流通公社 東京aTセンター支社長
イム・ファビン(任和彬)氏 韓国料理焼肉コラボ代表
オ・ヨンソク氏 株式会社永明代表(「妻家房」の経営)
チョ・ソンオク氏 趙善玉料理研究院 院長
八田靖史氏 コリアン・フード・ジャーナリスト
本田朋美氏 韓国料理研究家

この中で、「韓国料理が一般化していくのにはまだまだ課題がある」という話で、フランス料理や中国料理のように、日本人たちが楽しむものとなるためにどうしたらいいかを各パネリストが意見しました。それぞれメモしたものから、拾い集めてみました。

イム・ファビン代表

・コリアンフードはまだ日本では赤ちゃん。ブームを繰り返し、ポイントが上がったり下がったりを繰り返しながら定着していく時間も必要。
また、これまでの在日コリアンの料理店には、本国にあるようなサイドディッシュの理解が足らず、逆に韓国人の店には日本人の好むモノへの理解が必要。また日本企業が展開する店は、海外で日本人以外の人がやっている寿司屋のような違和感を感じる。3者がコラボする必要がある。

・(下記八田さんの意見に対し)韓国で素晴らしい料理人がいても、日本はビザ発給に非常に厳しい。だから、交流を深めながらインフラ整備を進める必要もある。

八田さん

・最前線に立っているスタッフが料理背景への知識が足りず、必要なことを伝えられていない面がある。また、関心のある人とない人との情報の差が大きい。それは文化説明の足りない部分があるから。小手先ではない、料理を作る人々の「心」を伝える情報をひろめないといけない。

・伝統的な韓国食の再解釈(モダンコリアンというような)、日本的な解釈や工夫、こういったものが出れば出るほど、「韓国料理とは一体何なのか」という本質にぶつかる。その本質論がこれから起こってほしい。

キム・ジンヨン支社長

・自分が単身赴任で日本に来て思ったが、誰でも簡単に作れるレシピを広める努力が必要。料理学校で韓国料理クラスの開講も広めていかねば。
また、少子化や高齢化という両国共通の社会状況に対応した、体に良い食品の開発も大切。

・両国とも自国の食の世界化を考えている。互いに日本人から320万人、韓国から200万以上旅行。食文化交流の展望がある。

チョ・ソンオク先生(先生は「ぜんだま先生と読んでほしい」とおっしゃってました!)

・日本の特徴の味と韓国の特徴の味を、それぞれ尊敬。
たとえば昔から自分がおなかが痛いときに食べた梅エキスを料理に使ってみたことから、さまざまなエキスをつくってみた。玉ねぎエキスなど・・・。それらは体に良い酵素をたっぷり含んでいる。
そういった風に、新しい調味料、新しい宮廷料理、簡単なレシピをもっともっと作って伝えていきたい。

・世界の人が韓国の食を認めるようになってきた。宮廷料理のもつ自然な味を生かして新しい味を生み、健康食としてのアピールをしたい。

オ・ヨンソク代表

・キムチを売って20年(=妻家房は20周年です!)。妻家房がここまで伸びることができたのは、「本物」だったから。最初は全部韓国から持ってきて作っていた。材料が手軽にいろんなところで手に入れられるようになることが大事。
それから少子化に対応するように、少ない量を売る工夫も必要。

・始めたころは、(奥様の柳香姫先生は)自分の国のものを取られてしまうような気持だった。だけど今はあんなにたくさんの本を書いて広めている。きちんと自分の国のものを伝え、材料を供給していく。

本田先生

・ピビンパッみたいな良く知られたものばかりが好まれ、新しいもの(馴染みないもの)がなかなか受け入れられない、その意欲がまだない。家庭でも良く知られたようなものばかりを教えてもらうことを好む。だから新しい味を伝えられないことが大きなジレンマ。
メディアや企業とともに、「コレ」というものを仕掛けていく、業界全体でのプッシュが必要と感じる。

・食品メーカーの開発も必要。「これはちょっと違うんじゃない?」というものも今はあるが、そうではなくてきちんとしたものを出してもらえるように。

備忘録のように書き込んでしまいましたが、それぞれが韓国の固有性を大事にしながらも、新しいものを作り出していかなければという強い意識を抱えていらっしゃって、そしてびっくりするぐらいパワフル。最近の冷や水もたちまちホットにしてくれそうに思えました。

この日、MBCのカメラが来ていましたが、小さい報道でも向こうでされていればいいですね。

私が初めて韓国料理を食べたのはいつだったのかなあと思いだしてみると、子供のころはやはり焼肉屋さんで、お肉そっちのけで「クッパ」や「ビビンパ」や「ナムル」の味に夢中だったことが蘇ってきます。事実、ホント、我が家は「クッパ」がとにかく好きでしたが、あの味が家では作れないし、成長して外食機会が減ると、懐かしむだけで出会うことができなかった味です。

そして大学卒業して就職したころだったか、近所に韓国家庭料理のお店ができて、友達と行ってみたとき。初めてのお店で食べたキムチの味わいやジャガイモのジョンの香ばしさ。そのお店はすぐになくなってしまったけれど…。

あのころ、同じ学科には留学生が韓国からも中国からもいたのに、中国からの学生が学園祭で水餃子を作ってその味を広めていたのに対し、韓国の彼らには、そういう機会がなかった気がする。もしかしたら今では、大学の学園祭でトッポッキを売ったりしているのかなあ。

エンタメの「韓流」という切り口からは近づいて行かなかった私にとって、食文化の広がりのための課題というのは大きな関心事で、文化の交流の大きな一つだと感じております。

その一つの契機になるかはわかりませんが、現在秋の正式出店を前にして、新宿ルミネにあの韓方ティーショップ・オガダ(五嘉茶)が期間限定ショップを出していますし、CJがピビンパッの新しい形を提案しているbibigoを日本に出店する計画も進んでいます。楽しみにしてます!

さて、長々つづけてまいりましたが、締めはおいしいお土産の数々。

箱を開けると。



重いはずだ!すごいいっぱい。

コムタン春雨 142Kcal…



ゴシレ(高矢禮)マッコリ。
懐かしいなあ高矢禮。宮中料理の店はなかなか根付けなかったね、という話も先日したばかりです。
 


ムルネンミョン。



ピビンネンミョン。



スンドゥブチゲの濃縮調味料。



そしてお菓子類。

良く見かけるお菓子ですね、トッポッキのスナック。



チャッカンヤンパッ「善良な玉ねぎ」とでも?



チャッカンコグマ…「善良なサツマイモ」



ぎっしりぎっしり。ありがたいお土産です。

なお、韓流発展協議会の主催するセミナーは今後も韓国文化院ハンマダンホールで開催予定があります。韓国文化院HPで申し込めますので、関心のある方はぜひアクセスしてみてください。

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クロワッサンの韓国(ソウル)特集。

JUGEMテーマ:韓国


クロワッサンの韓国特集号を買ったまま、時間ががなくてこの休みにようやく読みました。



クロワッサン 7/25 大満足!韓国ソウルの旅

この韓流スターさんの名がいまちょっと出てこないんですが・・・汗。
前の特集も確かイ・ビョンホンさんだったでしょうか。個人的にはこれ、買うときにちょっと気恥ずかしいのですね

で、表紙から予測されるとおり、俳優さんやらドラマやらに裂いているページも結構多くて、「大満足!」なる旅特集としては正直もうちょっと厚くして欲しいところでしたが、韓国の旅として扱う部分はさすがというか、クロワッサンらしい地に足付いた落ち着いた内容でよかったです。韓国初めての人ではなくて、もうちょっと、文化にまでも関心を持った方々に良い内容。

たとえばですが、取り扱うエリアも、シジャン(市場)がトップです。中部市場(チュンブシジャン)・通仁市場(トンインシジャン)というちょっとマニアックなセレクトは歓迎です笑。
さらに通仁市場の惣菜店に聞いたおいしいおかずの作り方まで載っている!これがものすごくうれしいです。



さらに、ソウルではなくスウォン(水原)・・・京畿道龍仁の韓国民族村を扱ってます。
この取り扱いもちょっと珍しい?フードコートや喫茶店まで取り上げて、伝統工芸の紹介まで。私もスウォンは一度行きたい場所ではあるので、興味深く読んでました。



真鍮のスジョッがお手ごろな価格で販売されているのに、目が光ってしまった!
真鍮のスッカラ・チョッカラは、口に当たる温度も感触も違うし、欲しいなあ・・・。

白磁の作家イ・キジョーさんの小さな特集も興味深く。なかなか白磁は購入して帰る勇気がわかないのですが(お値段はもちろん、荷物はいらないし、割れたらどうしようとか考えちゃう小心者・・・)、吸い込まれる白磁の優しい色も、ほんの少しいびつなままに残された形も、どれもこれも素敵です。さらにイ・キジョーさん自身が紹介する白磁の器に載せる料理レシピまでも!この辺の感覚は、やはりクロワッサン。自分の読者を心得ているんですね。

グルメのセレクトも、浮いた感じではなく、大人の落ち着いた女性に安心してオススメできる場所をしっかり取材した感じ。ただし、ちょっと行くのに交通オンチな私には難しい場所もありました。

そしてやっぱり、伝統工芸について触れてもらえるのもいいですね〜!
ナジョン(螺鈿)の品のいいものは、お土産価格じゃなかなか変えないけれど、今回載っていたお店だと、母のプレゼントになるものが何か買えるかも・・・?と想像したり、美しい玉のカラッチ(2連の結婚指輪)やかんざしを見て、購入できそうもないのに、このお店を訪れても許されるものかと悩んだり・・・。



というわけで、クロワッサンの特集は、旅の部分がちょっと少なめな気がして惜しいのですが、伝統文化や江南のような新しく現代的な場所よりも、もともとのソウルとか、市庁〜安国〜鍾路あたりをうろついたり、北村・西村あたりのお好きな方にはわりと楽しめると思います。

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フジテレビの「K-COOK」、おすすめです♪

JUGEMテーマ:韓国料理!
 

韓国料理の本、「韓国でいちばん親しまれている韓国料理の本2」の翻訳者であり、ブログ「韓国コスメイヤギbyジャヨンミ」で韓国コスメの情報配信をされているジャヨンミさんこと加来紗緒里さんが、フジテレビの佐々木恭子アナウンサーが繰り広げる、笑いあふれる?韓国料理番組「K-COOK」が、フジテレビの見参楽(みさんが)で配信されています♪



*画像はフジテレビさんのK-COOK HPよりお借りいたしました


第一回目はおなじみのビビンパプを、ナムリさん流レシピでお二人が作っています。
作っている間のハプニングや、ゲストのアイドルの現代っ子ぶり(野菜嫌いで肉ばかり食べていたとか・・・)も面白いのですが、紹介されている些細なことがとっても役に立つのです!

ビビンパプ作るのに、私も毎回ナムル作るのが大変だ・・・しかも味が決まらない・・・と思っていたのですが、電子レンジで作ったりとか、ちょっとした味感覚も、番組見るとわかりやすいです。
なおかつ、プロの方がされているわけではないので、すご〜く親近感のあるクッキング風景です♪

美肌美女お二人も、ゲスト男子以上に見ごたえあり笑!

ちなみに、ナムリさんの料理本は私も持っておりますが、すごくいいのです!
番組中で佐々木アナもおっしゃってますが、「食文化として面白い」のです!
私が持っているのは「韓国でいちばん親しまれている韓国料理の本2」ですが、見ていると日本には無い食材や調味料もそのまま使われて紹介されているのです。
韓国食材店などでも手に入らないものもあり、隣国の食文化を知るのにとっても興味深い内容なのです。
日本にあるもので作ると、なんとなくあの韓国の味にはどうしても近づけないのです。
たとえば味噌ひとつでも、日本で売られている種類は限られていて、好みの味噌を見つけられないなんてジレンマもあるけれど、次に旅行に行ったら、良いお味噌を買おう、とか考えながらレシピにチャレンジしています。

また、すごく簡単な量の測り方も良いのです。
たとえばスッカラ(スプーン)で何倍、とか、麺一人分は乾麺を親指人差し指で掴んだくらい、とか。
そういうリラックス加減で楽しく作って、出来上がったものは何故か今までのどの本よりもおいしくできるんだから・・・不思議!

今度のソウル旅行は本屋さんに寄れる時間があるかわからないんだけど、行けたらナムリさんの原本を買いたいです♪

ナムリさんのレシピ紹介HPは日本語サイトもあるのでおすすめ!
こちらもジャヨンミさんが翻訳参加されているそうです。

ジャヨンミさんの美肌を見ると、韓国料理の説得力が沸いてくる?



K-COOK→
ナムリネ(ナムリさんのレシピ紹介HP)→
韓国のナムリさんのHP→
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チョン・ミョンフン指揮 ソウルフィル来日公演@サントリーホール

 

ちょっと日が過ぎてしまったのですが、5月10日、サントリーホールで行われた、チョン・ミョンフン指揮のソウルフィルハーモニー管弦楽団来日公演に行ってまいりました。
2月のNHKホールにて、チョン・ミョンフンさんにすっかり引き寄せられたのですが、ソウルフィル・・・こちらはまったく印象がなかったので、ワクワク感が大きかったです。
しかも直前に、Y教授から「いい音出すんですよ、あの楽団は」とうらやましがられ、さらに期待が膨らみました。


画像はジャパンアーツよりお借りしました。

さて、写真にあるとおり、当初の演奏予定は
ドビュッシー 交響詩「海」
ラヴェル ラ・ヴァルス
チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」
だったのですが、曲目が変更され、ラ・メールとラ・ヴァルスの替わりにチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、そしてソリストに庄司紗矢香さんが加わりました。

私は実は全然このことを知らなくて。当日は休みを取っていたのですが、仕事の打ち合わせを入れていました。お会いした先生にコンサートに行くことをお話したときに、庄司さんが急遽演奏されることになったそうですよ、と教えていただきました。なので曲目は会場に行って初めて知りました。
個人的にはラ・メールを聴くのが楽しみだったのですが、おそらくあの津波のことを思いやっての判断だったでしょうし、チョン・ミョンフンさんからの暖かな配慮だということがわかったので、歓迎すべき出来事でした。

というのも、3月にチョン・ミョンフンさんの指揮で、チェコ・フィルハーモニーのツアーが8公演予定されていて、それが3月10日から3月19日の日程だったのです。地震の後も、13日の東京公演までは行われたものの、チェコ政府からの帰還命令で、そのあとのスケジュールがキャンセルされたのです。この、後半の4公演にて競演するはずだったのが庄司紗矢香さん。前半はチョ・ソンジン君でしたが、彼は予定を終えることができたのです。このときのことを思って、予定を変更したのだとすぐに気付きました。

演奏に先立って、チョン・ミョンフンさんが通訳の方を伴って、日本語が話せないからと、英語での挨拶に立ちました。この通訳なさった方は、チョン・ミョンフンさんが日本の娘のような方だとおっしゃっておりました。

「あなたは何者かと問われることがあるが、私はまず一人の人間だと答える。そして第二に、音楽のおかげで音楽家である。そして第三に韓国人であると答えます」
そうおっしゃって、地震が起こったときに、残念なことにオーケストラが帰国を決定したため去らなければならなかったが、一刻も早く日本に戻ってきたいと思っていたこと、この日本にはたくさんの友人がおり、今回の地震に際しては単なる隣人ではなく、友人として役に立ちたいと思っていることをお話くださいました。

チョン・ミョンフンさんの気遣いの心に会場が暖まっておりました。
今回の公演には,チョン・ミョンフンさんが招いた東フィルの団員やN響の方も加わっていたそうです。
そして演奏が始まりました。

庄司紗矢香さんと共に、チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35。
この曲はすごく気分が高揚します。「北京バイオリン」で主人公の男の子が、育ての父親に力いっぱい弾いて聞かせるシーンを思い出します。

私は音楽の良し悪しも、オーケストラの技術も、指揮のよさもわかりはしない人間ですが、ソウルフィルの奏でる音は非常に優しく、そしてフレッシュで、最後の3楽章に向けては爆発的な力で明るく華やかなフィナーレを飾りました。

オーケストラを聴くのだというと、私などは多少緊張したまま、音楽に一生懸命ついていくという感覚もあるのですが、不思議に気楽に聞くことができ、心から楽しめました!

庄司さんは力強く、ピーンと張り詰めた弦の音を響かせながら、パワフルな演奏でした。女性的ですが、芯がきりっとしまった、かといってそれがイヤミにならず、柔らかいオーケストラの雰囲気にも反発しないのですから。

ヴァイオリン協奏曲が終わり、下がるオーケストラを見ていて、とっても若い人と女性が多いのにびっくりしました。20代もかなりいるように見えました。構えることなくさわやかで柔らかな音が聞けたのは、この若々しい団員たちだったからなのかも。欧米の奏者がわりと混ざっているのも目立ちましたね。国際的なオーケストラを目指しているように思いました。

そして休憩後は「悲愴」。
この曲は、聞くのに少し・・・勇気もいりますよね。上手であればあるだけ重い気持ちになるのですから。

でも、こちらにはまた大きな感動がありました。
ヴァイオリン協奏曲以上に素晴らしく指揮者とオーケストラが一体となったパワー。
表現の固まりになったような熱いムードが重い音と絡まって、キレイな弦の厚みある音と管楽器の優しい心地よさが重なって・・・。
最後、弦が消えゆくのをしっとりと味わったあとは、この楽団が、指揮者が、何にも負けずやってきてくれたことへの感動が観客からはじけました。
若い楽団員たちが、うれしそうに、恥ずかしそうに、光の中で笑っているのがまた素晴らしかった。

カーテンコールが繰り返され、そして何回目にチョン・ミョンフンさんが戻ってきたときだったでしょう。ぱっと指揮者台に乗って振り向いたかと思うと、突然アンコールの演奏が始まったのです。爽快!
アンコールもチャイコフスキーの交響曲第4番第4楽章。迫力の演奏で、始まりから終わりまで飲み込まれたままでした。
「悲愴」で物悲しい終わりにならないよう、心を躍らせて帰らせようという演出でしょうか?

そしてもう一度、指揮者も楽団員も高揚して引き上げていきましたが、終わらない拍手に着替えかけのチョン・ミョンフンさんがもう一度挨拶に。ステージ下の観客の手を力強く握りながら、ようやくステージ裏に戻っていきました。

なんというか・・・みんな、音楽を待っていたのかもしれません。
日本ではもちろん、ソウルフィルの評判なんてまだ無い状態からの公演。
だけどキャンセルの相次いだ海外オーケストラ公演のなか、暖かな人柄のチョン・ミョンフンさんが、歴史ある楽団にもかかわらず、フレッシュなメンバーで活き活きとして見せたこの夜。音楽を待っていた人が、自然とこころを明るくしてもらえるような、疲労の無い心地よい興奮を得られて、楽しんだ夜だったのだと思います。

もちろんプロから見たらああだのこうだのっていうのでしょうが、もっとがっちがちに演奏されるかと思ったら、どこかにさわやかな甘さを感じながら、親しみにあふれて聴けたのだから、私はすごくうれしかったです。

それでもって、8月のアジア・フィルも聴きにいっちゃおうかなあ・・・と早速狙っている次第です。

来年以降も来日公演が予定されているとのこと。
オーディションで楽団員のリフレッシュと緊張が絶えないというこのソウルフィル。
また翌年は全く様相が違うかもしれませんよね!



拙い感想ですが、あらためて指揮者と楽団に感謝!

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Allure Korea 4月号♪

JUGEMテーマ:韓国コスメ


先日また新大久保でAllure Koreaを購入したのですが、先月購入したものも紹介していなかったのを思い出しました。ということで、4月号からご紹介。



4月のオマケはエコバッグ。
縫製は少し荒いものの、厚手で中敷もついているので、かなり重宝しています。
中の記事にもそのエコバッグを使った写真が色々ありました。





今回、一番写真が気に入ったのが、シャネルのルージュココシャインの特集記事。
発売前後でいくつも写真や画像を見てきたルージュココシャインでのメイクアップの中では、一番素敵だと思いました。肌の透明感とシャインのみずみずしさがぴったりで、きれい。




これを見て、ルージュココシャインを見に行きたくなりました。

それから小さい記事ですが、国別のブランドルージュの人気カラー比較もちょっと面白かった。



「GLOBAL FAVOLITE;大韓民国ではピンク色のリップスティックがいつでも売り出し1位だが、他国の女性はどんな色を好んでいるだろう?ゲラン・ディオール・ボビイブラウンの人気カラー」

丸いルージュ、左からゲラン・ディオール・ボビイブラウン、上から韓国・アメリカ・フランス・中国です。

          ゲラン            ディオール           ボビイ

韓国   ・オートマティック161  ・ルージュディオール665  ・リップカラー サーモン
      (チェリーブロッサム)   (フラワーブロッサム)     (01 ペールピーチ)

米国   ・オートマティック165  ・ルージュディオール729  ・リップカラー ブラウン
      (シャンゼリゼ)       (ソナチネ)           (04 ミディアムピンクブラウン)

フランス   ・オートマティック121  ・ルージュディオール766  ・リップカラー レッド
      (ルージュダンフェール) (スターフューシャ)      (10 ファイヤーエンジンレッド)

中国   ・オートマティック164  ・ルージュディオール277  ・リップカラー レッド
      (シャマード)        (デクラメーションピンク)   (10 ファイヤーエンジンレッド)

イケセイキレイからカラーリストをひっぱっておきますね。
ゲラン リップオートマティック→
ディオール ルージュディオール→
ボビイブラウン リップカラー→

確かに韓国はすべてピンク系カラーでした。比較的優しい色というか。
他の国はわりとビビッドカラーのような。でも実際に韓国の雑誌を見ていても、コリアンの白磁肌にも、青みのあるビビッドなローズやピンクがすごく似合うんですよね。最近はスッキリしたメイクが多いからかな?

イ・ヨニがモデルの「シンプリー・チャーミング」というメイク特集もなかなか可愛かったです。
日本人と似ているのに、やっぱり目の特徴や肌の底抜けに白いトーンとか、絶対的に違う部分があるだけに、ブルーやフューシャの鮮やかさがエキゾチックに決まるというのがうらやましくあります。



また、この号は「LOVE GREEN」というテーマのようで、オーガニックコスメの特集もありました。



オーガニックにまつわる認証マークの説明や、ベストオーガニックコスメの紹介がたっぷり。
欧米のものがほとんどですが、イニスフリーやダナハンエコピュアなども載っていました。
日本でも手に入るものがたくさんあるので、なかなか興味深い。



途中、GUESSの広告で、チョン・ジヒョンの圧倒的なスタイルに見惚れたり。



毎回製品比較するTEST24!はマスカラ特集。
今回は韓国ブランドの振動&回転タイプも色々載ってて面白い。
比較項目は持続力・カーリング・ボリューム・長さを出す・にじまないの4点で、最高は★5個。
何気にHERAのマスカラがバランスいい評価が出ていて気になってます。



広告で気になるルージュが!
ペリペラのレースのケースが可愛い。
現物が見てみたいですね。
ペリペラのようなカジュアルプライスのリップはあまりぴんと来たものがないけど、これは見た目で買ってしまいそう笑。




Allure Koreaは日本の美容雑誌みたいに、メイク方法などが盛りだくさんのマニュアル本ではなくて、いわゆる欧米雑誌のそのままに、とにかく情報量が盛りだくさん。またファッショナブルなのも楽しいです。ファッション、社会性の話題、癒しの話など、多角的なトピックスの中で、美容がかなりたくさんの部分を占めているという感じ。私はこっちのほうが好きなんですよね。読めてないけど・・・笑。興味をひいたところは辞書引っ張ってます。

ちょっと遅れるかもしれませんが、5月号も、追ってご紹介します♪


 
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LOTTE STYLE !

 
ロッテ.comの運営するコスメ通販サイト「LOTTE STYLE」がオープンしたので覗いてみました♪




でも思ったよりフツーなのですが!
コスメ買うならここでなくちゃ、という感じがあまりないような〜。
韓国コスメだと、Dr.Jart+やエンプラニ、クムダンス(グムダンス)が入っているのがうれしい点でしょうか。でもせっかくロッテだし、もっともっとこれから増えて欲しいですね~。



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GLAMOROUS編集部・編 ソウル美容完全ガイド♪

JUGEMテーマ:韓国コスメ
 

昨日発売されて、早速買ってきました。

講談社・GLAMOROUS編集部・編の「ソウル美容完全ガイド」です♪




これ、コアでおもしろいですよ〜。
昨年上田祥子さんの出された「運命の韓国コスメBOOK」は、韓国コスメに興味を持ち始めた人〜がっちり韓国コスメ好きな人に、カタログやお買い物リストのように使える本でしたが、こちらはコスメの掲載より、ソウルで体験する美容と、韓国美意識の紹介。最新美容情報が充実で、エステに限らず、韓方医紹介・審美歯科や形成外科の情報・事情なども。個人的に一番面白かったのは、韓国女性の美意識に関して。

いま、時間がないのであまり紹介できませんが、韓国美容好きの方は損なし!ですよ〜。


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手堅い「世界の車窓から」。

 

長寿番組「世界の車窓から」が月刊DVDブックを出しているのをご存知ですか~?
ちょっと地味な内容ではあるんですが、韓国の「旅」に興味がある方には楽しいと思う号をご紹介。



世界の車窓からNO.38は韓国のKORAIL(韓国鉄道公社)の路線で旅する特集です。

こんな感じでDVD入り!



内容が70分くらいあります。
韓国特集を放送していたころ、私も時々見ていたんですが、雑誌になっているのは知らなくて。
昨日本屋でオットが見つけてきました。

ローカルラインをセマウル号、ムグンファ号で周り、車内の方々の様子や、列車の特徴を紹介しつつ、車窓風景と到着地の雰囲気を味わいます。

地味なようで、美しい風景や楽しそうな人々の顔を見るのは、とても穏やかな気持ちになり、しかもなかなかいけない地方の風景満載。DVDが終わってしまうのが惜しかったほど。

訪れるのはプサン・キョンジュ・プルグッサ(仏国寺)・カンヌン〜サムチョックの「海列車」・豪華寝台「ヘラン」で行く安東などなど。

オットもがっつり見つつ、いつか韓国列車の旅もしてみたいな~・・・とつぶやいてました。




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Holoka Holika 日本デビュー。

JUGEMテーマ:韓国コスメ
 
サムソン系の化粧品会社エンプラニ(ENPRANI)は私もレチノ8を愛用しています。韓国ドラマでも、エンプラニのスクエアなベーシックケアのボトルが出てきたりして、見覚えのある方も多いと思います。
で、そのエンプラニのロードショップコスメブランドがHolika Holoka(ホリカホリカ)。1年前に誕生したばかりですが、アイディアと独自性に富んだメイクアップアイテムなどが人気で、すっかり日本人にもおなじみになりました。


↑このにゃんこのチークはやたら可愛かったけど、可愛すぎて買えなかった・・・。


そのHolika Holikaがローズマリーの丸井川崎店ショップ内で販売されることになって、2/23デビューしたそうです。

う〜ん、川崎だとちょっと行く用事が無いけど、都内のローズマリーでもそのうち扱ってくれるかしら。

エンプラニのレチノ8とかは、日本でも比較的価格が良心的だったけど、ホリカはどうなんだろう〜?

ローズマリーのHP内で、ホリカホリカのサイトもできました。
可愛いウォールペーパーのプレゼントもされてますよ~。

ローズマリー公式サイトのHolika Holikaページ→

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Allure Korea 読みたかった記事!

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Allure Koreaの2月号、オマケのグロスはこちら→ 

なぜAllure2月号が欲しかったというと、とある特集記事が見てみたかったからですが、それがこれ。



韓国では12月31日に各TV局で、その年のドラマ出演者の演技大賞などを選出する特別番組を放映するのですが、そのバックヤードを取材した特集を載せているのです。
女優たちの少し緊張した顔と、緩んだ顔、鏡からカメラを見つめる目線、メイクを任せているときの美しい表情などを切り取った写真が多数。そしてドレスの美しさはもちろん、それを完璧にまとっている体のラインの美しさもほれぼれ。細いのにパワフルな彼女たちの身体には不自然さがなく、アジアらしい健康美。来年もこれ見たいな。

そのほかにもたくさん興味をひく内容が盛りだくさんでした。

この号のもうひとつの特典もすごい。
2011SPRING BEAUTY A-LISTと題した、ビューティートレンド特集が111Pもあるサプリメントがついていた。この分、さらに重かった!



サプリメントの特集の1つ、7ブランドそれぞれの春新色を用いたメイクアップ紹介。
これがとっても美しくて、しかもアジア人の美しさを前面に生かしたようなメイク!
欧米人のような彫りの深さがないというコンプレックスはどこへやら、スッキリしたアジア人の骨格を生かしているのです。平面に内から出るような艶を与え、色を映えさせて、凹凸が少ないからこそ生きるようなメイクを見ることができます。

一番気に入ったのは、日本でももうすぐ発売になる、シャネルのトゥルビヨン デクラ ドゥ シャネルを使ったシンプルなメイク。女性らしさと強さが花開いていて素敵です。
唇の美しい発色を生かすように、目はスッキリさせてます。



この鮮やかなピンクは、コリアンの白くキメ細やかな肌のほうが似合いそうですね。

メイクに使用したアイテムは、ブランドごとに紹介されています。
気になったのは、アモーレパシフィックのブランド・HERAの新製品。




お花のパクトはロマンティックセントブラッシャー。チークとしてだけでなくいろいろ使えそうだし、何より可愛い! W45,000。
1のアイカラーセットも魅力的。ロマンティックセントアイシャドウ W40,000。

あと、ロードショップブランドからラグジュアリーブランドまで入り乱れて、特に自信のある商品をひとつだけ選んで紹介してもらったりもしてますが、これが全部気になった笑。

あと自分に似合う香水を、クエスチョンに答えながら見つけていく特集とか、おなじみのメイク法紹介とか、ベタな特集もあるけど、とにかく韓国は艶肌に見せる方法が豊富でおもしろい。今のトレンドは「ハチミツ肌」ですもんね。

さてさて、本誌のほうは。
こちらもビューティーの情報は充実。

日本での「美的」「VOCE」のような美容雑誌こそないですが、韓国の女性誌のビューティー記事はかなりのもの。これをしっかり読めるくらいになりたい・・・。

面白かったのが、16種シートパックの「顔」を公開している特集。
3人のエディターが使用感に星をつける成績表つきで、1枚W1,000〜W3,800までのお手ごろパックばかり。
ちなみに一番高評価だったのが、エチュードハウスの「水分いっぱいコラーゲンマスクシート」でした。



このほかもホワイトニング記事がかなりアツそうでした。
全然読めてないけど(汗)、読者アンケートをとって、ホワイトニングケアをしなければと思う瞬間についてとか、今使っている製品のホワイトニング効果の満足度はどのくらいかとか・・・。
ちなみに「理想的なホワイトニングとは?」という問に、回答者の半分以上が選んだ答えが、「皮膚の中から光が発する、華やかさのある肌」とのこと。
ホワイトニングアイテムの紹介も、かなり気になりました。

可愛かった、グロスの記事。
「リップグロスを塗ってキスをした」というタイトルでした。



新商品の紹介記事もアツい!
メイク物からスキンケア物まで、プチプラからラグジュアリーまで。
充実してます。そして気になりすぎます。
エディターがピックしたものには星がついていました。
洋物韓国物大好きなわたしにはたまらない・・・!



ファッション系も結構楽しい。
ヘアスタイル特集でヘアツールが紹介されてて、使い方が知りたいものが。



いたるところでキスするシチュエーション記事も洗練されていてなかなか楽しかったです。



これからしばらくAllure Koreaを購入したくなる、充実内容。
特に海外&韓国コスメ好きにはたまらないかも。 
日本に入ってきていないものも結構あるから、楽しいですよ。

さてさて、そうしている間に韓国からEMSが届きました。
その紹介も近々!

Posted by なつしろぎく | comments(0) trackbacks(0)
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